診療報酬※とは、病院で治療を受けたときに医師へ支払う費用のことです。
厚生労働大臣が定めた点数表に基づき、治療ごとの点数を合計して算出されます。
患者様は一部を自己負担分で支払い、残りは医療保険が負担します。
今回の診療報酬改定では、医療サービスや薬の価格が見直されます。
※診療報酬は2年に⼀度改定されます。2024年は改訂の年にあたります。
2024年の診療報酬改定目的は、主に以下の通りです。
- ●医師や看護師などの人材確保や賃上げ
- ●医師の働き方改革
- ●医療DX※1を含めた医療機能の強化
- ●地域包括ケアシステムの推進※2
- ●安全で質の高い医療の推進
- ●効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
※2地域の皆さまが安⼼して暮らせるように、お年寄りや病気の⽅を⽀える仕組み
当院の診療報酬改定に伴う加算についてご案内
医療情報取得加算について
当院では、電子資格確認を行う体制を整えています。
より質が高い診療を行うために、オンライン(インターネット)で患者様の情報(受診歴、服薬情報、特定健診情報など)を取得して活用しています。
電子資格確認とは
保険証登録済みのマイナンバーカードや健康保険証を使い、オンラインで最近の患者様の医療情報を確認することです。
一般名処方加算について
当院では、特定のメーカーや薬の名前を指定せず、薬の成分をもとに処方を行っています。
これにより、特定の薬が不足しても、必要な薬を提供しやすくなります。
一般名とは
薬の商品名ではなく、薬の有効成分のことです。一般名処方とは、薬の成分の名前で処方することです。
医療DX推進体制整備加算について
当院では、医療DX(デジタル技術を使った医療の改善)を進めるために、 さまざまな情報を活用し診療を行います。
電子資格確認とは
- ●オンライン資格確認
- ●マイナンバーカードの健康保険証利用
- ●WEB診察予約
生活習慣病管理加算(Ⅰ)(Ⅱ)について
2024年6月1日から、高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれかの持病がある患者様は、「特定疾患管理料」から「生活習慣病管理料」へ変更となります。
初回の診療や、新しく「生活習慣病管理料」を始めるときには、「療養計画書」という書類にサインをお願いしています。
この計画書は、医師と患者様が一緒に生活習慣の改善について計画を立てるためのものです。
患者様の状態に応じ、医師の判断のもとリフィル処方や28日以上の長期の投薬を行う場合がございます。
療養計画書とは
患者様と医師が一緒に作る書類です。この書類には、患者様の生活習慣を良くするための目標や計画が書かれています。
例えば、血液検査の結果や食事、運動、喫煙などについて書きます。
計画書を作ることで、患者様がご自身の健康を管理しやすくなります。
リフィル処方とは
決められた回数と期限内で何度も使える処方箋のことで、一枚の処方箋で何度も薬を受け取れる制度です。
これにより、患者様は何度も病院に行かなくても、必要な薬をもらうことができます。